住宅の購入を考えたり、注文住宅を建てる際、土地の坪数や住宅の坪単価のように「坪」という言葉を目にすることがあるでしょう。

この「坪」は、不動産の面積を表す単位として使われることが多いです。

今回は「坪」という単位と、同じく面積を表す単位である「㎡（平方メートル）」と合わせてご紹介します。

「坪」は、メートル法が導入される前に使われてきた尺貫法による面積の単位です。

この尺貫法には面積だけでなく、長さなどを表す単位もあります。
長さや距離を表す単位である「里」や「間」「尺」「寸」、面積や地積を表す単位である「反」「坪」、重さを表す単位である「貫」「斤」など一度は聞いたり、見たことのある単位ではないでしょうか。

ただ、この尺貫法は現在一般の商取引において表示することが禁止されており、取引などで使用した場合罰せられます。

ただ、慣例的に一部業界で使われており、不動産においては、土地や建物の面積を「坪」が使われることが多く、建築面積を「建坪」と読んでいます。

「坪」で表記されている場合は、正式な面積ではなく参考値であることに注意しましょう。

1坪は約3.30578平方メートルに相当し、1平方メートルは約0.3025坪に相当します。

ただ、実際には端数が続いていき、より細かい端数を用いても実用的とはいえません。

坪数を平方メートルに換算するときは、坪数を0.3025で割ることで計算します。
若しくは、坪数に3.30578を掛けることで計算することもできます。

しかし、あくまでも不動産の売買契約などでは原則として坪数ではなく、平方メートルで表示します。
広告などで坪数を使用する場合は、平方メートルと併記されることが一般的であり、平方メートルによる面積のあとに括弧書きで表示されています。

「坪」は土地などの面積を表す単位として、今も使用されている単位です。

ただし、慣習として使用されているため正式な単位として使うことはできません。
坪数を平方メートルに換算するときには、坪数を0.3025で割る、若しくは3.30578を掛けて計算することで求められます。しかし、小数点の端数処理によっては正式な面積との差異が大きくなる可能性もあります。

注文住宅を建てる場合や住宅や土地の購入を考えている場合は、坪数による単位はあくまでも目安となる参考値と考え、平方メートル表記による正しい面積をしっかりと確認しましょう。