物件の種別

物件の種別

様々な情報が記載されている、物件情報。 物件の間取りなどわかりやすい項目もあれば、分かりづらい項目もあります。
以前の記事では、記載される項目とその内容についてまとめてあります。

今回はその項目の中から「物件の種別」について、より詳しくまとめてみました。

種別

物件の種別は、新築や分譲・中古など対象物件の種類が記載されています。しかし、新築であれば一戸建てだけでなく、分譲されるマンションや、賃貸物件の新築マンションなどあります。

この種別については、「不動産の公正競争規約第8条(必要な表示事項)」にて表示しなければならないとされる項目です。

「不動産の公正競争規約施行規則第3条(物件の種別)」にて、表示する際の区分が規定されています。
これらの区分について、その意義と共にご紹介します。

(1)分譲宅地

一団の土地を複数の区画に区分けして、その区画ごとに売買又は借地権(転借地権を含む。)を設定若しくは移転する住宅用地をいう。

※不動産会社などが広い土地を区画整理して、宅地として販売している土地をいいます。

(2)現況有姿分譲地

主として一団の土地を一定面積以上の区画に区分けして売買する山林、原野等の土地であって、分譲宅地及び売地以外のものをいう。

※造成工事をせず、現在の状態のまま分譲するもので、通常は電気・ガス・水道などの設備が整備されていないため、そのまま生活することができません。

(3)売地

区分けしないで売買される住宅用地等をいう。

※現在売出し中の土地のことです。土地には、住宅用地以外も含まれますので注意が必要です。

(4)貸地

区分けしないで借地権(転借地権を含む。)を設定又は移転する住宅用地等をいう。

※土地の上に建物を建設することを目的で借りる借地権のほか、そのまま利用するための土地も含みます。使用目的に合致した土地なのか注意しましょう。

(5)新築分譲住宅

一団の土地を複数の区画に区分けしてその区画ごとに建築され、構造及び設備ともに独立した新築の一棟住宅であって、売買するものをいう。

※分譲地に建てられた新築の住宅です。間取りやデザインがほぼ決まっていることが多いです。

(6)新築住宅

建物の構造及び設備ともに独立した新築の一棟住宅をいう。

※建築工事が完了した日から1年以内の住宅で、まだ入居がない住宅をいいます。

(7)中古住宅

建築後1年以上経過し、又は居住の用に供されたことがある一戸建て住宅であって、売買するものをいう。

※一般的に既に人が住んだことがある住宅ことです。しかし、一度も人が住んだことない住宅でも建築工事が完了日から1年を経過した場合、中古住宅として扱われます。

(8)マンション

鉄筋コンクリート造りその他堅固な建物であって、一棟の建物が、共用部分を除き、構造上、数個の部分(以下「住戸」という。)に区画され、各部分がそれぞれ独立して居住の用に供されるものをいう。

(9)新築分譲マンション

新築のマンションであって、住戸ごとに売買するものをいう。

(10) 中古マンション

建築後1年以上経過し、又は居住の用に供されたことがあるマンションであって、住戸ごとに、売買するものをいう。

(11)一棟リノベーションマンション

共同住宅等の1棟の建物全体(内装、外装を含む。)を改装又は改修し、マンションとして住戸ごとに取引するものであって、当該工事完了前のもの、若くは当該工事完了後1年未満のもので、かつ、当該工事完了後居住の用に供されていないものをいう。

(12)新築賃貸マンション

新築のマンションであって、住戸ごとに、賃貸するものをいう。

(13)中古賃貸マンション

建築後1年以上経過し、又は居住の用に供されたことがあるマンションであって、住戸ごとに、賃貸するものをいう。

(14)貸 家

一戸建て住宅であって、賃貸するものをいう。

(15)新築賃貸アパート

マンション以外の新築の建物であって、住戸ごとに、賃貸するものをいう。

(16)中古賃貸アパート

マンション以外の建物であり、建築後1年以上経過し、又は居住の用に供されたことがある建物であって、住戸ごとに、賃貸するものをいう。

(17)一棟売りマンション・アパート

マンション又はアパートであって、その建物を一括して売買するものをいう。

(18)小規模団地

販売区画数又は販売戸数2以上10未満のものをいう。

(19)共有制リゾートクラブ会員権

主として会員が利用する目的で宿泊施設等のリゾート施設の全部又は一部の所有権を共有するものをいう。