お子様が小学校に入学する前に、マイホームを検討する方は多いのではないでしょうか。

保育園や幼稚園では、親が送り迎えしたり、もしくは園の送迎バスを利用することが多いと思います。
しかし小学校に入ると、子供だけで登下校することになります。
そのため、子どもの足で通いやすい距離を条件として家の場所を決める方も多いようです。

今回は家から小学校までの適切な距離についてご紹介します。

文部科学省が公表している「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」では、小学校の適正な通学距離は4km以内とされています。

徒歩や自転車で通学する際、悪天候時以外はストレスなく通える距離として設定されているそうですが、一般的に4kmは遠い距離といえます。

自転車通学が認められていない小学校が多いなか、安全面や子どもの負担を考えて徒歩圏内の小学校に通わせたいと考える方が多いのではないでしょうか。

それでは、徒歩で通学する場合の小学校までの距離はどのくらいがベストなのでしょう？

道路条件や子どもの性別・年齢などにもよりますが、理想的な距離は1kmといわれています。
1kmは子どもの足で15分程度とですので、無理なく歩いて通える距離といえそうです。

小学校までの距離が近いほど、毎日の通学は楽になるでしょう。また、行き来することで生じる交通事故や不審者と遭遇するリスクも軽減できます。

万が一忘れ物した場合でも、取りに戻ることもできるでしょう。

それでは、小学校にできるだけ近い立地がベストといえるのでしょうか？

もし、小学校が目の前にある立地で暮らすことを考えると、チャイムの音や子どもたちの声など日常的に聞こえることになります。
その音を賑やかと感じる人もいれば、うるさいと感じる人もいるでしょう。
日中在宅で仕事をしている方や、夜勤がメインであり日中は家で寝ている方などは注意が必要となります。

また、登下校のひとときは子供同士のコミュニケーションが生まれやすく、大切な時間です。
小学校に近すぎる場合、その時間が少なく友達ができにくくなる可能性もあるでしょう。

ある程度の距離があったほうが、友だちとの時間を楽しんだり、関係を深めることが出来るかもしれません。

小学校までの距離が遠い場合、当然登下校に時間がかかります。

そのため、帰宅後に友だちと遊ぶ時間を取りにくかったり、習い事の時間に間に合わすため、親が学校まで迎えに行く必要も生じるでしょう。

また距離が遠いほど、交通事故や事件に巻き込まれるリスクも高まる可能性があります。

小学校の距離だけを重視せずに、通学路の安全性を考慮して検討する必要があります。

気に入った立地を見つけた場合、小学校までの通学路の状況を実際に歩いて確認することが大切です。
交通事故や事件に遭うリスクが高い場所はないかチェックしていきましょう。

交通事故のリスクについては、歩道としてしっかり整備されているか、道路の広さや死角の有無、ガードレールの設置の有無、横断歩道に信号機が設置されているかなど確認してみましょう。

樹木が茂っている見通しの悪い公園や神社など人通りの少ない場所が多いなど、不審者が潜みやすいポイントなどについては懸念すべきでしょう。
また、通学路にコンビニエンスストアなどがあると、いざというときの避難先として安心できます。

自宅と小学校の距離や通学時間は、子どもの負担や登下校時のリスクに関わってきます。

住みたい場所の目星をつけたら、小学校までの道のりを歩いてみましょう。
その際はお子様と一緒に歩くことをおすすめします。

無理なく通学できそうか、危険な場所は少ないかなどを確認してみてはいかがでしょうか。