「新築住宅」と「未入居物件」
「新築住宅」と「未入居物件」
新築住宅を探していると、「未入居物件」という言葉をみたことがあるかもしれません。
“新築だから、未入居なのは当然だよね?”と思うでしょう。 しかし、「新築住宅」とは少し異なるのが「未入居物件」です。
今回は「新築住宅」と「未入居物件」についてご紹介します。
新築住宅とは
そもそも、「新築住宅」とは、どのような住宅を指すのでしょう。
もちろん、新たに建てられた住宅を指す言葉ではありますが、法律上では一定の条件を満たした場合に限り「新築住宅」と呼ぶことができます。
住宅の品質確保の促進等に関する法律では、「新築住宅」を下記のように定義しています。
「新築住宅」とは、新たに建設された住宅で、まだ人の居住の用に供したことのないもの(建設工事の完了の日から起算して一年を経過したものを除く。)をいう。
つまり、建築後1年未満であり、過去に誰も入居したことがない住宅が「新築住宅」となります。
それでは、建築後1年を経過した物件はどのように区分されるのでしょうか
未入居物件とは
誰も入居したことがなく、建築後1年を経過した物件を「未入居物件」といいます。
建築後1年を経過した物件については、建築後に誰も入居していない物件であっても、「新築」として表記することはできません。
そのため、「未入居物件」と表記されることが一般的となっています。
「未入居物件」と表記されている場合、未入居であるが建築から1年を経過していると物件と考えるといいでしょう。
中古住宅とは
「未入居物件」と「中古住宅」との違いは、その物件に誰かが入居した事実があるかないかです。
「未入居物件」は、建築後誰も入居したことがなく、建築から1年を経過した物件であると前述しました。
それに対して「中古住宅」は、建築年数に関係なく、誰かが入居したことが一度でもある物件となります。 そのため、建築後1年未満であっても、誰かが入居したことが一度でもあれば「新築住宅」と表記できず「中古住宅」と表記されることになります。
まとめ
「新築住宅」と「未入居物件」には、建築後1年未満であるかどうかの違いがあります。 また、「中古住宅」と「未入居物件」には、建築後に入居者がいたかどうかの違いがあります。
それぞれの違いをしっかりと理解したうえで、住宅の購入を検討してください。